天久鷹央の推理カルテの主人公、天久鷹央。
若くして天医会総合病院の副院長、統括診断部の部長を務める鷹央ですが、なぜ若くしてそんなに出世できたのでしょうか。
鷹央の過去は一体どんなものなのでしょうか。また、鷹央はトラウマを抱えているのでしょうか。
本記事では、天久鷹央の過去と彼女が抱えるトラウマについて考察を交えて解説していきます。
【天久鷹央の推理カルテ】天久鷹央の過去とは?
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早速、天久鷹央の過去について見ていきましょう。
鷹央は一体どんな過去を持っているのでしょうか。
アスペルガー症候群によるコミュニケーション下手
天久鷹央は、アスペルガー症候群であることがわかっています。
アスペという言葉、聞いたことある人もいるのではないでしょうか。
この言葉、ネガティブな方の意味で使われることの多い言葉なので本記事でも前述の一言以外出さないでおきますが、鷹央もこの特性を持って生まれてきたことが物語の端々から感じられます。
それゆえ、人とのコミュニケーションが得意ではない、というかむしろ下手な部類に入ります。
空気を読むとか、お世辞とか、そういったことはできない性質なんですよね。
筆者自身は、嘘をつかずズバッと言ってくれる鷹央に時折クスッとしたりスカッとした気持ちにさせられているので、そう悪いものではないと個人的には思っています。
ただ、今でこそ鷹央が鷹央のありのままでいられ働けていますが、本人は悩んだ過去もあったかもしれませんね。
サヴァン症候群による超人的な記憶力・計算力・知能を持っている
天久鷹央の推理カルテの中でも存分に発揮されている鷹央の超人的な記憶力・計算力・知能はアスペルガー症候群の広義であるサヴァン症候群の特徴といえます。
人より少し知的に遅れていたり、自閉など他の一般的と呼ばれる人より発達が遅い人が、自身にとってマイナスになるようなことが逆に優れた能力として現れるのがサヴァン症候群。
一見「イヤイヤこんなのありえないでしょ」「よくそんなの覚えてるね!?」と思ってしまいがちなことができてしまうのです。
鷹央も一度見たものは忘れなかったり、電子カルテを確認するスピードが異常に早かったり、診察で会った患者に再度あった時には何時間何分前に会ったと具体的に時間を述べたり、歩く医学書なんじゃないかと思うほど医学の知識にものすごく長けている面が描かれています。
鷹央に逆らえず一部の病院関係者から敵意を向けられている
天久鷹央は若くして、天医会総合病院の副院長を務めています。
しかし、自信たっぷりで少しトゲのある話し方に聞こえることも相まって、一部の病院関係者、特に外科の部長クラスの人たちからは敵意を向けられてしまっています。。
自分の診断に難クセをつけられたと思ってしまう人がいるんですよね。。
誤診をしなくて済んだ、医療ミスを起こさずに済んだという風に考えてくれればいいのですが、医者のプライドが邪魔してしまうのか自分よりも若い女性で、副院長という逆らえない立場の人に言われることが腹立たしいのか、、
内科や他の科では至って普通に鷹央に接しているシーンを見ると、外科の医師たちには何か思うところがあるのかもしれません。
ただ、はっきりと陰口を言ったり嫌がらせをされたりという描写はないので、鷹央の能力や話し方だけではなく、他の原因もあるのかな?と筆者は思います。
天久鷹央が抱えるトラウマはあるのか?
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天久鷹央は自分の能力故にトラウマを抱えているということはあるのでしょうか。
漫画で描かれている鷹央にはトラウマは無さそうに見えてしまいますが、過去の出来事と一緒にトラウマになったであろうことを解説していきます。
研修医時代指導医の診察に口出し
鷹央は研修医時代、指導医の診察を見ていて「その診断は間違っている」と思うと、ベテランの医師なみに指導医へダメ出しの如く、なぜその診断が間違っているのかについてをコンコンと説いた過去があります。しかも、患者さんの目の前で!!
そして、どうなったか。
大体の人は想像がつくと思いますが、その通りです。
研修医から自分の診察に口を出された指導医はカンカンに怒って鷹央を怒鳴りつけてしまいました。。
そりゃそうですよね、患者の目の前で「研修医」である鷹央に自分が誤診している可能性があると説かれたんですから。
この時すでに鷹央のサヴァン症候群の威力が発揮されていたんですね。
採血は何度も失敗してしまう
同じく研修医時代、医者であろうとも避けて通れないのが採血です。
入院患者に練習を兼ねて新人が採血をするというのは現実でもよくありますよね。
そして、新人だからこそ、まだまだ練習が必要なレベルでもあり痛い時がほとんど。
鷹央も例に漏れず、採血ができなかったんです。
患者が痛いと訴える中「大丈夫か?」と言いながら採血を続行したのですが、あまりの痛さに患者が暴れてしまう事態を引き起こします。
そうして、鷹央の様々な失敗が周りに知れ渡り「採血もまともに取れない」「簡単な処置もできないのに偉そうに」「指導医の診断に難癖をつけたらしい」などと陰口を叩かれるようになっていきました。
知識は人一倍すごいのに、技術が伴わず研修医時代はすごく苦労した鷹央。
人の気持ちを考えて、その人の立場になって行動するという能力が乏しい鷹央はチームで治療にあたる医療現場にはそもそも向いていないのかもしれません。
一般的な新人ナースや医師でも失敗すると命に関わることになるかもしれないので相当落ち込むものと思われますが、鷹央の疲弊は想像を超えるものであったと考えられ、この頃のことはトラウマとなっていても不思議ではありませんね。
運動音痴である
天久鷹央の可愛らしい一面というべきか、特徴とも言えるのは運動音痴であること。
漫画の中でも、カッパを見たという少年の証言の真意を調べるために調査に出かけた先で、小鳥遊優にこう言われています。
あんまり遠くに行かないでくださいよ。先生絶望的に身体能力低いんですから
この小鳥遊の発言に反論していた鷹央でしたが、戻ってくるなり今にも泣きそうな消え入りそうな小さな声で小鳥遊を呼び振り返った小鳥遊を驚かせています。
なんせ小鳥遊がみた鷹央は「泥だらけ」だったのですから…そして、何回転んだのか?という小鳥遊の問いに対して3回と答えていました。
凄まじい記憶力や計算力、知能を持ち合わせる代わりにその他の能力が著しく低いのがこのシーンから見て取れます。また、白血病で入院していた子供に会った際も逃げるようにその場から離れようとして転んでしまっています。
この時は動揺もあったのかもしれませんが、それでもそんなに簡単に転ぶとは考えにくい気もするのでやはり運動神経はよくないのでしょうね。
まとめ:天久鷹央は過去自身の特異な状態から研修医時代は苦労しトラウマも抱え敵も沢山作った
今回は、天久鷹央の推理カルテの主人公、天久鷹央の過去と彼女が抱えるトラウマについて考察も交えて解説しました。
- 天久鷹央はアスペルガー症候群である
- サヴァン症候群により超人的な記憶力、計算力、知能を持っている
- 鷹央のその能力と地位により逆らえない一部の病院関係者から敵意を向けられている
- 鷹央は研修医時代、指導医の診断に口出しをして怒られた
- 採血はもちろん基本的な手技もできなかった
- 運動音痴で調査の際ぬかるみで3回も転んだ
あらゆる医療知識を頭に詰め込んでいる鷹央ですが、その分人とのコミュニケーションが苦手だったり、運動音痴だったりと多くの代償の上にその超人的な能力を発揮しています。
医療に関することは理解も早いですが、時にトラウマになってしまうような出来事もあるように感じました。
とても優秀な医師であることは間違いない天久鷹央ですが、超人的な部分だけでなく、もっと自分の苦手なことに向き合っているようなシーンも見てみたいなぁと筆者は個人的に感じます。
部下であり相棒の小鳥遊優と一緒にいることで人間らしい鷹央になれるような気もしますしね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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