忘却バッテリー要圭の記憶喪失の理由は事故が原因?記憶が戻るタイミングについても

アニメの放送もされている忘却バッテリー。

中学生にして最強のバッテリーと言われたピッチャー清峰葉流火とキャッチャー要圭の幼なじみコンビ。
強豪校からのスカウトも引く手数多だった二人が突如野球の名門クラブをやめてしまうところから物語が始まります。

突如やめた裏には、要圭の記憶喪失が関係しているようで…

本記事では、要圭の記憶喪失の原因は何なのか、どんな理由があるのか、また要圭の記憶は戻るのかについて考察を含めた解説をしていきます。

目次

忘却バッテリー要圭の記憶喪失の原因は事故が理由?

どんな時でも野球のこと、葉流火と共に勝利を勝ち取ることを考えていた要圭が記憶喪失になってしまった原因は何なのでしょうか。

事故や怪我が理由なのか、早速考察してみます。

記憶喪失になった明確な原因や理由はわからない

要圭が頭に包帯を巻いて病院と思われるベッドに横たわっているシーンが描かれていますが、実は記憶喪失の明確な原因や理由は描かれていません。

通常、記憶喪失は加齢によるものだけでなくストレスや心的外傷が原因でも起こります。

ストレスやトラウマによる記憶喪失は、解離性健忘症と呼ばれていて、一般的には若年層や女性に多いとされています。
そして、その特徴として「自身にまつわる悲惨な体験」がほとんどということもわかっています。

要圭が失った記憶も、幼なじみである葉流火と自分が野球をしていたことも、名を馳せるキャッチャーであることなど自分にまつわること全てであることからこの解離性健忘症といってもいいのではないでしょうか。

しかし、野球に一生懸命打ち込んで強豪校からのスカウトもたくさん来ていた要圭が一体なぜ解離性健忘症を発症し記憶喪失になってしまったのでしょうか。

プレー中に葉流火のボールが当たって気絶した?

考えられる原因の一つは幼なじみであり140km超えの豪速球を投げる投手、清峰葉流火のボールが練習中やプレー中に誤って当たってしまった可能性です。

ヘルメットやマスクはもちろん装着しているキャッチャーですが、それでも豪速球が当たったら、ひとたまりもありませんよね。

コントロールの良い葉流火のピッチング、そして葉流火のどんな球でもパスボールをしないことで有名な要圭。

でももしも、葉流火が何らかの理由で暴投したとしたら?
そのボールの軌道がズレて要圭の顔面に当たったとしたら?

脳震盪を起こして倒れても不思議はないですよね。強い衝撃と自分が葉流火のボールを捕れなかったというショックで記憶喪失…なんてことも起こりうるかもしれません。

ボールを追ってフェンスに激突して倒れた?

第二の可能性として考えられるのは、プレー中に暴投などによって逸れた球を追って行って球場のフェンスに激突したこと。

ボールを追うことで周りはあまり見えていなく、ボールを追いやすくするためにマスクは取っているでしょうから、走っている勢いのままフェンスにぶつかれば衝撃も相当のはずです。

フェンスにぶつかった衝撃で頭を打ってしまったことも考えられるのではないでしょうか。

…要圭がそんなことをするとは思えないですが、まだ中学生でしたしもしかしたらそんなことも過去にあったかもしれませんよね。

脳疲労で倒れた?

筆者が個人的に有力だなと思っている記憶喪失の原因が脳疲労。
なぜかと言うと、キャッチャーはピッチャーをリードする存在だから。

要圭は葉流火のボールを捕るだけではなく、試合前には相手チームの情報を全て頭に入れ周りをよく観察・推測していました。
さらに自身も葉流火と並べるように相当の練習をこなしていました。

本当に寝ても覚めても野球のことを考えていたのです。
そんな状態が続けば…脳だって疲労が蓄積されますよね。

蓄積された疲労を回復させる暇もなかったとしたら中学生の要圭の脳は限界を迎えてしまい、意図せず倒れてしまったのではないかな…と感じました。

要圭の記憶が戻るのはいつなのか?

突然、自分が野球をしていたことも強豪校からスカウトが来ていたことも幼馴染の葉流火のことも忘れてしまった要圭。

要圭の記憶は果たして戻るのか?戻るとしたら、それは一体いつなのかについてみていきましょう。

試合で顔面にボールが当たり記憶を取り戻すきっかけになる

記憶喪失になった要圭ですが、進学した都立小手指高校で葉流火と共にまた野球をすることになります。

野球はルールもわからない素人だと豪語する要圭ですが、キャッチャーをやらせると周りが教えてもいないのに完璧なフォームで構え、葉流火の投げたボールも捕れてしまいます。

記憶がなくなっていても体に染みついたものはなくなっていなかった証拠でもあるのですが、当の本人は痛い・辛い、もう二度と野球はやらない!などなど愚痴を多くこぼしながらも葉流火やチームメイトと共に練習をする日々を過ごします。

ある時、強豪校の一つである帝徳高校と練習試合をすることに。
その試合中、葉流火が投げたボールがマスク越しではあるものの顔面に直撃してしまいます。

頭に相当の衝撃を受け、一瞬目の前が歪んだ要圭ですが何かいつもと違う感覚に陥っていました。
何が起こったのか、、と試合中にもかかわらずその違和感の正体について考えを巡らせていた要圭。

決定打ではないもののこの衝撃が一因となり、次の日突如として要圭の記憶が戻ったのです。

最初は幼なじみの葉流火でさえ、要圭の記憶が戻ったことに気がついていませんでした。
しかし、話をしてみると会話が微妙に噛み合わず…

記憶が・・・戻った・・・の?と聞かれ、「おう、心配かけたな」と答えていました。

試合でのボール直撃による衝撃と、それにより色々と考えを巡らせたことで脳が思いのほか疲弊し記憶が戻ったのではないでしょうか。

「ぜったいノート」の存在と「絶対」という発言

程なくして、元通りの(記憶喪失の)圭に戻ってしまうのですが、ある日母親から段ボール箱を数箱渡されます。
その中に入っていたのは幼き日の野球を始めた頃の要圭が自分で書いた「ぜったいノート」が入っていました。

そこには、「やきゅうキツイ!!!やめたい!!ヤバイ」「足でなげる!!!先に下半しんをうごかす」など練習で気がついたことや自身や葉流火を励ます言葉、また投げるためのコツが各ページにびっしりと書かれていました。

当時、要圭はバッテリーを組む葉流火に「絶対」と言えるよう必死に練習と勉強を重ねていたのです。
過去の自分の頑張りに鼓舞されるように素振りや走り込みを「あともう少し」と練習以上に頑張れるようになっていきました。

そうして迎えた公式戦で、要圭は過去の自分がノートに記したバッティングのタイミングでホームランを放ったのです!

そもそも、ノートの内容を見て覚えたからと言ってホームランが打てるわけもなく…記憶喪失になる前の状態を体が覚えていたのに加え、普段の努力の結晶と言わざるを得ません。

しかし…このノートの存在が要圭の記憶をも呼び起こす助けとなります。

ノートに書いてあることを暗唱しながら試合に臨み順調に勝ち進んでいたのですが、3試合目からやたらと頭痛を覚えていました。

そして、記憶を取り戻す決定的な出来事が帝徳高校戦で訪れます。

キャッチャーフライでフェンスに激突して気絶し記憶が戻る

練習試合で一度負けている帝徳高校との戦い。
今度こそ負けたくないという気持ちで戦い、小手指高校が2点を先制するという展開。

しかし、帝徳高校の攻撃守備ともに苦戦を強いられていました。
そんな時、葉流火の投げたボールが帝徳高校エースである陽ノ本に打たれるもファールに…

そのキャッチャーフライを捕るためにマスクを外して一心不乱にボールを追いかけた要圭は、ボールはキャッチできたものの勢いそのままにフェンスに激突してしまいます。

そして数秒気を失ってしまうのです。でもその時、過去の記憶が頭の中を駆け巡ります。

葉流火の隣に堂々と並んでいられるように必死に努力したこと、試合に勝てば投手のおかげ負ければ捕手の責任だと言われ、野球が段々と楽しいと思えなくなったこと、自分と葉流火が強くなるために周りへも厳しくしすぎてしまったこと…

無理をしてでも“智将要圭”を演じ続けなければいけないと感じていたこと。

自分は甲子園優勝常連校である大阪陽明館高校に行きたかったこと、そこのスカウトを待ち望んでいたこと。

名だたる強豪校からスカウトが来る中、念願の陽明館から声がかかり嬉しさに心躍らせたこと。
…陽明館からのスカウトが葉流火のバーターとしてだと知ってしまったこと。

そんな嫌な思い出も一挙に思い出し、何か一つ忘れられるとしたら野球を忘れたいと思い、同時に一瞬でも「葉流火に出会わなければよかった」と思ってしまったのです。

念願の学校からのスカウトが幼なじみである葉流火のバーターとしてだと知ってしまったのは相当のショックだったでしょうね…
葉流火はもちろん凄腕なのですが、要圭だって相当の努力をしていたのですから。

明確な理由や原因は描かれていないけれど、記憶を失った原因の一つなのかもしれません。

脳内に要圭が二人いる「二重人格」の状態

4試合目となる帝徳高校との一戦で、徐々に帝徳高校に押され同点で迎えた8回。

1・2番が抑えられ二死同点のピンチの場面で要圭に打順が回ってきます。

内角に攻められツーアウトの危機的状況の中、要圭は頭の中で幼き頃の「自分」と対話をしていました。
そして、過去の自分に「打てるよ、絶対!!」と言われたことで自信がつき、二塁打を放ったのです。

出塁の為に懸命に走っていると今度は頭の中に「智将要圭」が現れます。

二塁打だと思っていた要圭は、頭の中に現れた智将要圭に「走らないと負ける」と言われて混乱するも、チームメイトからも走って!と言われ三塁へ向かい走り続けました。

走っている最中も頭の中では対話が繰り広げられていました。

智将要圭からは、走るか負けるかの二択を提示され、幼き頃の自分からは「ここはGOだろ!!全力で!!」と背中を押され結果的にはランニングホームランとなり小手指高校が一点リードする展開に…!

その後、帝徳高校に逆転を許し勝負には負けてしまったのですが、悔しさを味わってから要圭に異変が起こります。

それは、智将要圭の復活

これまでの記憶喪失だった要圭も意識はあって「身体を乗っ取られた」と思ってしまいます。この状況こそが、一つの身体に二つの人格が存在している証。

要圭は、二重人格となってしまっていたのです。

どうしてこんな事になったのかというと、それは要圭が宝谷シニア時代に遡ります。

要圭には自分の理想とする姿がありました。
強くある為に、上手くあるために、娯楽を全て捨てて葉流火の隣にい続ける為に必死で努力をしていました。

自分の理想像を作り出した要圭は、本来の自分と理想像との乖離によってだんだんと苦しくなっていきキャパオーバーした時、一時的に“智将要圭”が出現し、演じていたのです。

いつの間にか、自分が理想とする姿が別の人格を持つようになったのだとか…

本来なら要圭の記憶喪失と共に無くなってしまうはずの存在だった智将要圭。

しかし、記憶を失ったあとにまた野球に出会い上手くなりたいと願った事で“無意識に過去の自分を追い求めた”結果、また智将要圭が呼び起こされたのです。

二重人格ということは、要圭の記憶喪失の原因は事故でも試合中に頭を打ったでもなく、解離性同一障害という病気ということになります。

解離性同一障害とは、昔は「多重人格障害」と呼ばれていました。
解離性同一障害は神経系の病気で、子供時代に適応能力を遥かに超える激しい苦痛や体験によってできるトラウマになどで一人の人間の中に全く別の人格が複数存在するようになることを指します。

この説明を読むと、要圭の症状とピッタリ合いますよね。

まとめ:要圭が記憶喪失になった理由や原因は不明もフェンスへの激突で記憶が戻り二重人格者になっていた

今回は、忘却バッテリーに登場する要圭の記憶喪失の原因や理由、記憶は戻るのかについて解説しました。

  • 記憶喪失の明確な原因や理由は描かれていない
  • 葉流火のボールが顔面直撃した時に一時的に記憶が戻る
  • 過去の自分が書いたぜったいノートの存在と敵や味方からの「絶対」と言う言葉が記憶を取り戻す引き金になる
  • キャッチャーフライを捕ろうとしてフェンスに激突して気絶し記憶が戻る
  • 理想像がいつしか別人格となりキャパオーバーすると出現して”智将要圭”を演じていた
  • 智将要圭は、本来の圭の記憶喪失と共になくなるはずの存在だった
  • 圭が記憶喪失後にまた野球に出会って上達を望み過去の自分を無意識で追い求めた結果”智将要圭”が呼び起こされてしまった
  • 身体は一つなのに人格が2人いる「二重人格」状態になった

要圭は、常に冷静で傷つかないなんて言われていましたが中学生だったのですからキャパオーバーしてしまっても不思議ではないですよね。
真実を思い出す場面は少し心が苦しくなった筆者です・・・

要圭が、智将要圭を超え葉流火とまた最強のバッテリーに戻れるのか、今後の展開も楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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